【春闘2002】トヨタ、ホンダのベア要求、過去最低

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トヨタ自動車とホンダの春闘要求が出揃った。ベースアップ要求は国内景気への配慮からトヨタ、ホンダとも1000円といずれも過去最低水準。

自動車総連では今年の賃上げ要求について昨年の「2000円基準」の半分にあたる「1000円基準」という方針を示している。トヨタとホンダはこれに沿いそれぞれ要求額を決めた。

トヨタの要求は定期昇給分の6500円も加えると含めると7500円になり昨年の妥結額である7600円を下回る異例の要求となる。デフレや失業率の悪化など国内景気に配慮したかたちだ。ホンダも01年度の業績は過去最高を記録するもののやはり景気への配慮からベアはトヨタと横並びとした。

ただ年間一時金(ボーナス)は昨年要求を上回る要求を出す。トヨタは5カ月プラス39万円と昨年より7万円増を要求する。これは金額に直すと過去最高の要求となる。ホンダも昨年要求より0.3カ月上積みし過去最高の妥結レベルと同じ6.3カ月とした。

両社とも今期は業績が順調なうえ大幅な円安による追い風で利益がさらに拡大する。このため組合側としてはベアがほとんど望めないなかボーナスで何とか満額を獲得したいところだ。

《編集部》

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