埼玉県警は22日、路上で他のドライバーの頭をハンマーで殴った60歳のトラックドライバーを傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。前方を走るクルマがあまりに遅いことに腹を立てた末の犯行らしい。
この事件は22日の午後3時ごろ、埼玉県富士見市の市道で発生した。市道をトラックで走行中のドライバーが、前方を走るクルマが遅いことに腹を立て、故意に車間距離を詰めたりしながら煽った上、今度は強引に追い越した上でジグザク走行をしながら走行を妨害。最終的には進路をふさぐようにしてトラックを停車させた。
追い抜かれたクルマを運転していた主婦が危険な運転を注意すると、このドライバーは運転席から主婦の肩を蹴って転倒させ、さらに運転席に置いてあったハンマーで頭を殴ってから逃走した。主婦は軽い打撲を負ったが、今度はこのトラックを猛スピードで追跡。数百メートル先で進路を妨害してこのトラックを止め、110番通報した。
逮捕されたトラックドライバーの男は「トロトロと走っている分際で大口を叩いたから腹が立って殴ってしまった」と供述しており、反省した様子は見せていないという。