【新聞ウォッチ】「雪印」と「三菱」、三面記事を賑わす 懲りない面々

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2002年1月24日付

●高速道発注見送り撤回、公団、道路族に屈す? 首相との攻防再燃(読売・4面)

●ガソリン価格100円割れ、石油製品軒並み値下げ(読売・11面)

●要介護者もラクラク乗り降り、ホンダ、ミニバン「ストリーム・アルマス」発売へ(読売・11面)

●日本スポーツ賞に田村亮子選手(トヨタ自動車)を表彰(読売・34面)

●攻める欧州輸入車勢、景気低迷でもブランド力「健在」(産経・8面)

●三菱自動車のタイヤ脱落事故、経営再建に新たな負担(産経・9面)

●ホンダ・吉野社長表明「今春闘では雇用焦点にならない」と一蹴(東京・7面)

●いすゞ・井田社長語る「中国での事業拡大狙う」(東京・7面)

●ひと・自動車レースのパリ・ダカで優勝した増岡浩さん(朝日・2面)

●ホンダ、上海に二輪車開発拠点、来月会社設立(日経・11面)

●フォード・ジャパンの岩国社長語る「米自動車の回復間近」(日経・11面)

●エムケイ、京都で市営より20円安い路線バス運行へ(日経・11面)

●400万円切るジャガー登場、今夏メドに日本市場投入(日経・13面)

ひとくちコメント

あの「雪印」と「三菱」が再び社会面を賑わせている。今回は開いた口がふさがらないような雪印食品の「牛肉偽造事件」が発覚したことから、三菱自動車の「タイヤ脱落事故」報道は余り目立たないが、三菱の事故では、タイヤの直撃を受けた主婦が死亡するなど尊い命が失われているだけにこのまま見逃すわけにはいかないだろう。

きょうの産経が「経営再建に新たな負担」というタイトルの解説記事を載せているように、事故に関連して、三菱自動車はトレーラーやトラックなど12万4000台の無償点検を決め、約25億円を負担することになった。しかも、それ以上に姿勢が問われるのは、一昨年のリコール隠し事件以降、品質管理情報の受発信を徹底したにもかかわらず、今回もすでに23件も起きていた同様の関連事故情報の伝達が遅れていたことである。

ブランドが失墜し、経営破綻寸前に陥ったのに未だ懲りないのか。“隠し体質”が一向に改善されていないことでは「雪印」も同じである。折から、再建の切り札として投入した軽自動車『eKワゴン』が快走している矢先だけに、今回のタイヤ脱落事故でユーザーの三菱離れが再び加速しなければいいのだが……。

《福田俊之》

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