高速逆走! 道路封鎖!! 拳銃発砲!!! ---関越ハイウェイ大追跡

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静岡県警から窃盗容疑で指名手配を受けていた男が、盗難車を使用したり、通りかかったクルマのドライバーをナイフで脅かすなどして強引に乗り込み、新潟県−群馬県−埼玉県を縦横無尽に逃げ回るという事件があった。男は22日夜に窃盗や覚せい剤所持などの罪で逮捕されている。

男の逃走劇は21日午後3時に始まった。同日午前に新潟県六日町で盗まれたクルマが、隣の十日町市で発見された。新潟県警十日町署のパトカーがこのクルマを追跡していたところ、突如Uターンを行い、パトカーに向かって突っ込んできた。パトカーは大破したため、危険を感じた警察官が2発の威嚇発砲を行ったが犯人はそのまま逃走。追跡した警察官はさらに8発を発砲したが、なおも逃走を続けた。最初に乗っていたクルマはその後に十日町市内で発見されたが、徒歩で逃走したのか犯人の行方は不明のままだった。

ところが22日の午後、関越自動車道の上り線を逆走しているクルマがいるとの通報が入り、警察が出動したところ、そのクルマを運転していた男が前日の事件の犯人であることが確認された。新潟県警では男のクルマが走っていた小出インターチェンジ(IC)−塩沢石打IC間を通行止めにして本格的な追跡を開始したが、パトカーを確認するとそのままUターンして群馬県方向へと逃走。ここでも警察は追跡しきれずに犯人を逃してしまった。

事件が大きく動いたのはそれから数時間後。関越道・下牧パーキングエリア(PA)で別のトラック運転手から荷台のドアが開いていることを指摘されたドライバーが荷台を確認すると、内部を物色している男の姿を確認した。このドライバーは荷室ドアのカギを外部から閉めた状態で警察に通報。警察では特徴などから逃走を続けている犯人であると判断し、このドライバーに谷川PAまで走ってもらい、その間に新潟・群馬の両県警の捜査員50名をPAに配置。完全包囲の状態を作り出して、ようやく男を逮捕した。

両県警によると、この男が逃走に使ったとされるクルマは計6台とされているが、逃走の目的などについてはまだわかっていない。

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《石田真一》

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