NKKは高圧ガス容器製造メーカーのダインテック社(カナダ・アルバータ州)と天然ガス車と燃料電池車用の燃料タンクに関する提携関係を強化する。
NKKの関連会社である鋼管ドラム(東京都中央区、谷口勲社長)がダインテック社の株式の3%を取得し、燃料タンクを日本国内で生産することも含めて、今後の事業展開について共同で検討する。
ダインテックのFRP容器は、薄肉アルミライナーをカーボン繊維で強化しており、十分な強度と軽量性を兼ね備えている。同社は現在、カナダのカルガリーに工場をもち、さらにドイツにも新工場を建設中。
NKKは98年にダインテック社と提携し、鋼管ドラムが日本でダインテック製燃料タンクを独占販売する契約を結んだ。今後、天然ガス車や燃料電池車など低公害車の生産・開発が本格化することが期待されるなかで、ダインテック社との関係を強化することによって需要の増大に対応する考えだ。