走らせちゃいけないクルマを走らせて事故---カネがもったいないから

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走らせちゃいけないクルマを走らせて事故---カネがもったいないから
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群馬県警は10日、本来は公道での走行が禁止されている鉱物採掘・ダム工事現場用の超大型ダンプトラックを走らせ、2人が死傷する事故を起こしたとして、採掘会社の関係者と、建設会社の2人を業務上過失致死と道路交通法違反の疑いで逮捕した。

この事件は昨年11月24日、群馬県高崎市内の国道18号線で、本来は公道での自走が禁止されている超大型トラックを無許可で走らせたところ、乗用車と軽自動車が相次いで衝突。1人が即死、1人が重傷を負うという事故を引き起こした。

この超大型トラックは公道を走ることが禁止されているため、道交法で設置が義務付けられている尾灯などが装備されておらず、事故当日の天候が悪かったこともあって、乗用車側からの発見が遅れる要因にもあった。また、後部警戒用の車両なども同行させて折らず、2車線を塞ぐかたちで走行していたのも事故の一因だとしている。

本来、こういった車両は分解して運搬するのだが、解体・再組み立て費用に数百万円の費用が必要となる。逮捕された建設会社の関係者は「その費用をかけるのが惜しかった」などと供述しているという。

《石田真一》

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