新潟県豊栄市内の国道を走行していた男性が、いわゆる“ねずみ獲り”で50km/hオーバーで検挙されたが、これを不服として争っていた裁判で、新発田簡易裁判所が先月21日、この男性に無罪を言い渡していたことが明らかになった。
この男性は1999年9月、豊栄市内の国道7号線を走行中、臨時設置型のレーダー式速度測定器、いわゆる“ねずみ獲り”に引っかかり、50km/hオーバーとして検挙された。この国道の制限速度は60km/hで、捜査員の言うとおりに速度超過していた場合、110km/hという高速道路並みの速度になってしまうことから、男性がこれを不服として通常裁判になっていた。
21日の判決で裁判長は「新潟県警豊栄署員が定められた基準通りにレーダー装置を設置したかどうかは疑問であり、測定結果は信用できない」として、この男性に無罪を言い渡した。検察側はもちろんこれを不服として、控訴の手続きを取っている。