宅配便業者のフットワークエクスプレスは4日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、事実上倒産した。負債総額は1407億円で、事業は当面継続されるという。
同社はバブル経済下での海外不動産投資や、宣伝活動費の増大などによる事業の失敗で債務超過が発生していたところに、運送業の規制緩和によって新規参入が相次ぎ、激化する価格競争を乗り切ることができなくなり、昨年12月期の売上げはピーク時だった1991年と比較して7割以下に落ち込んでいた。
同社は1991年から1993年までの間、F1のアロウズチームへのスポンサードを行うなど、積極的な宣伝を行っていたが、今から考えるとあの投資が将来的に会社を傾ける原因のひとつになってしまったようだ。