NASCARドライバーの死でレース運営に疑問

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NASCARのチャンピオン経験があるベテランドライバー、デイル・アーンハートがデイトナ500のレース中に壁に激突、死亡した(18日)。アーンハートは親子そろってNASCAR レーサーで、アル・アンサー親子と並ぶアメリカのヒーローだった。アメリカのレース界にとって大きな損失となる死亡事故だったが、同時にこの事故によりNASCARのレース運営方法への疑問が沸き起こっている。

NASCARではレース中の安全対策は、レース主催者ではなく参加者の裁量に求められている。例えばF1ではドライバーの頭部を鞭打ちや首の骨折などから守るためのHANSシステムが義務付けられているが、NASCARでは各ドライバー任せ。死亡したアーンハートは装着していなかった。しかもヘルメットはオープンフェイスのままで、「ダーティ・デイル」と呼ばれる無謀なアタックをくり返して来たのだ。

デイトナ500のレース全体でもHANSを装着していたドライバーはごく少数で、 主催者側になんらかの対策を求める声は今後高まりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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