日本道路公団(JH)は、昨年4月24日から首都圏の54料金所で試験運用を行っていたETC(自動料金収受システム)の試験運用結果を発表した。
この結果のうち、興味深いのは「停止処理(ノンストップでの料金課金を行うことができなかったもの)の状況」の報告で、ETC車の停止処理は1日あたり平均17件発生しているという。
主な原因としては入口でETC専用レーンを通らず、出口だけ通過しようとしたものが40%を占め、電波反射による通信異常など、ETCのハード/ソフトウェアに関するトラブルが30%。トレーラーやユニックなどの特殊形態車両のためにカウントがずれるなどが30%だった。
試験運用当初から1月末までの時点で26件の事故が発生している。これは「一般車がETC専用レーンに誤って進入し、バックした際に後方の車両に接触する」や、混在レーンで「開閉バーに接触する」など。JHでは案内看板の改良や、ETCの周知徹底などでこれらのトラブルを解消していきたいとしている。
また、3月からスタートする一般利用に関しては、タレントの広末涼子さんをイメージキャラクターにして、知名度のアップを図る方針だ。