来年フランスで開かれるルマン24時間耐久レースに、MGローバーからエントリー予定の新型オープントップロードスターが、MGファンを前に初めてその容貌を現した。
その名もMG『2001ルマン』。現在はMGローバーのデザイン責任者、ピーター・スティーブンス氏によって描かれた完成図でしかないが、今後はレースカーメーカー、ローラがその製造を手がける。
MGローバーは、今年初めにBMWからMGとローバーのブランドが分離し、イギリスのカーブランドとして生まれ変わった会社である。
このMG2001ルマンは来たる3月に最初のテストを予定しており、その後ルマン・サーキットでのテストのためにフランスへ発つ。予定通りことが運べば、このMGローラはMGBがクラスで2位を勝ち取った1965年以来初めてのルマン出場となる。
新型車は、MGローバー製という名目の“新しい” 2.0リットル・ターボチャージド・エンジンを搭載予定であるが、そのエンジン構造や、実際の製造元はまだ明らかにされていない。現在の段階で推測するには、ローラとの関係が深いエンジンメーカー、ジャッドが設計したレース用エンジンに多少手を加えたものが使われるのではないか。いずれにしろ、500PSはなくては勝ち目はない。
このMGローラはルマンのレースに加え、2001年には他のモータースポーツ・カテゴリーにも参加する予定であると、MGローバー・グループは発表した。