来年、BMWは『7シリーズ』をベースとして開発中の水素自動車を日本へと持ち込み、各種の実験を行うことになったと発表した。
持ち込まれる水素自動車は、今年のハノーバー万博で展示出品されていたうちの10台程度で、日本の自動車メーカーの関係者や、エネルギー関係の企業、学識経験者などを招待し、公道などで試乗を行うという。
日本の主要メーカーは燃料電池車の開発を進めているが、BMWは自社が開発した水素自動車にかなりの自信を持っており、今回の実車持ち込みも日本側からのパートナー企業を探すという目的があるためとみられる。現状では車載用の水素タンクが大きく、また燃料の水素を供給できる拠点も限られているため、こうした問題の解決に日本企業の協力が不可欠となるからだ。
同社は1997年に開催された「地球温暖化防止京都会議」に水素自動車を出展したことはあるが、その際には実際の走行は行っておらず、走行を目的に日本へクルマを持ち込むのは今回が初めてとなる。