【ホンダ『HIDS』体験試乗 Vol. 2】「ワイパー非動作時のみ使用可能」ってどういうこと?

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試乗コースは横浜・本牧から首都高速を経て大井南ランプまでの20km足らずの距離。先導車と2台で連なって公道での試乗を行うことになった。その間、車間制御や、車線を維持するための最適なステアリングトルクがかかる様子を実際に運転しながら体験。

制御できる速度域は一般道の法定速度を超える65km/hから110km/hまでの間で、あくまで高速道路上での制御を対象としている。ただし、CCDカメラによる画像処理が前提となっているため、降雨などによる路面反射があるような時、つまりワイパーを使用しているとき(間欠動作時を除く)は車線がうまく捉えられなくなる可能性があるため、システムが動作しないようになっているという。

スタート前にまずダッシュボード右にあるメインスイッチをONにする。このまま首都高速に入り、速度が65km/hを超えたところで、ステアリングに付いているSETボタンを押し、続いてレジュームボタンを押し続けて最大値の110km/hにクルーズ速度を設定する。この辺りの操作はこれまでのオートクルーズコントロールをほとんど一緒だ。

走行しているとクルマが減速を始めた。先導車のスピードが落ちたのに伴い、車間距離を一定にした上で自動的に速度を落とし始めたのだ。その後、車間距離が開くとクルマは自動的に加速を始め、一定車間距離になると定速走行に入った。この辺の動作は自然で、不安感はまったくない。そして、先導車がブレーキをかけるとモニター上に「BRAKE」の表示とともにアラームが鳴り出した。つまり、制御対象以上の減速が必要なときはこのような状態となり、ドライバーがブレーキ操作を行うことを促すというわけである。

次に車線維持制御だが、この制御が働いているときはほとんどハンドル操作がいらないぐらい。車線の認識が行われている限り、ドライバーはほとんどハンドル操作が必要とされないのだ。高速道路の緩やかなカーブでは車線の中央部分を自動認識することでステアリングが自動的にハンドルを少しずつ切っていく。ステアリングを握っていると、そのトルクがかかっている様子をわずかながら認識することができた。

ただ、先にも述べたように常に車線が読み取れるというわけではないし、道路上に交通規制のための文字が表示されていたりすると認識できなくなってしまったりもする。その意味で、本システムは自動運転システムではなく、あくまで車線維持をアシストするシステムというわけである。


《会田肇》

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