シカゴオートショーで世界デビューを果たしたコンセプトカー、シボレー『トラバース』。“ファミリーセダンの再発明”というキャッチフレーズのこの車は、トラックのような機能とセダンの快適さを合わせ持つ車である。しかもインターネット設備が標準装備されている。
トラックの機能とは、つまり搭載能力、オールホイールドライブ、高いドライビングポジション、大きな牽引能力を持ち、かつセダンのようなスムーズで心地よい乗り心地を保証する、というもの。
リアシートは前後20cmスライドし、折り畳むことができる。シートが畳まれた状態では後部のカーゴスペースはフラットフロアになり、2m以上の長さの物が搭載できる。
シボレーによると、トラバースは消費者へのリサーチの結果、何がもっとも求められているかを追求した上に開発された車だという。SUV人気の高いアメリカでも、やはりトラックの乗り心地よりはセダンの快適さが求められる。その相反する要素をひとつの車に盛り込んだトラバースは、21世紀へ向けての提言でもある。