ついにアルパインがやった—。カーナビ新製品「DVD O77Z 」に全国3000万件の個人宅電話番号を収録したのだ。同社は「データは公開電話番号だし、消費者から申し出があった場合には次回のバージョンからデータを削除する」とプライバシー侵害ではないことを強調している。また、電話番号から個人宅を検索する場合、確認のため名前を入力する仕組みになっている。
しかし、同社が使っている個人データベースは民間業者が制作・販売しているもの。その業者は「NTTの電話帳をデータベースに起こしている」と話しており、電話帳に番号を載せた人が二次利用を知らされていない可能性が高い。また個人情報流出事件が頻発する現状を考えると、電話帳に番号を載せていない人のプライバシー保護がいつまでも完璧という保証はない。
カーナビが犯罪やストーカー行為を助長するキカイ(機械/機会)にならないよう、この問題を注意深くウォッチしていきたい。