<講師>
株式会社国際経済研究所 特任研究員 小林 浩 氏
BEV(バッテリーEV)市場は、世界全体では拡大基調が続く一方、米国をはじめとする政策変更や充電インフラ整備の遅れなどにより、一部地域では成長が鈍化し、地域差がより明確になっています。
日本では、これまで2-3%程度で推移していた新車販売に占めるBEVのシェアは、2026年5月に過去最高の3.5%を記録したものの(2026年6月5日 日本経済新聞)、依然として他地域と比べて著しく低い水準です。この状況は、ユーザー像や購買行動をより深く理解する必要性を示しています。
BEV市場は、多くの機関が当初予測していたほどのスピードでは拡大しておらず、急速にBEVシフトへ舵を切ったOEMの多く(GM、フォード、ホンダなど)は、戦略の見直しを迫られています。今後の市場動向は、事業戦略や商品企画に直結する極めて重要なテーマです。その中で、革新性とブランド力で市場を牽引する「テスラ」と、圧倒的なコスト競争力と開発スピードでシェアを拡大する「BYD」という対照的な2大ブランドの存在感が世界全体では際立っています。
今回のセミナーでは、日本のBEVユーザー全般の分析に加え、注目を集めるテスラとBYDのユーザーについて、共通点と相違点を多角的に分析します。また、他のパワートレインユーザーとの比較を通じて、BEVユーザーの特徴を立体的に捉えます。
セミナーでは、以下を含む多様なデータをもとに、日本のBEV市場の実態を読み解き、「ユーザーは誰なのか」「何を重視し、何に不安を抱えているのか」「どのような価値観が購買行動を左右しているのか」を明らかにします。
・BEVユーザーのデモグラフィック(性別・年代構成比、職業、世帯年収など)
・パワートレイン別ユーザーのイノベーター度
・BEVの選択理由・購入前の不安
・BEVの満足点・不満点・継続意向
・各パワートレインユーザーの購入重視点
・環境意識、SDV、自動運転に対する意識
・次期購入で検討したいパワートレインとその理由
・自宅の充電環境とパワートレインの関係
さらに、テスラとBYDユーザーについては、上記に加えて、嗜好・価値観・ペルソナの違いを浮き彫りにするデータも分析し、両ブランドがどのようなユーザーに支持され、BEV市場内でどのようにすみ分けていく可能性があるのかを考察します。
本セミナーでは定量データを軸にしつつ、ユーザーの生の声も数多く交え、BEVユーザー像を多面的に可視化します。日本のBEV市場の今後の方向性を視聴者の皆様とともに考え、実務に活かせる示唆を得る機会となれば幸いです。
1. BEVの浸透状況とユーザープロフィール
2. BEVユーザーの意識と購買行動
3. 各パワートレインユーザーの車に対する意識と選択
4. テスラとBYDユーザーの嗜好・価値観 ~彼らはどういう人なのか、ペルソナの違いを探る
5. 全体まとめと示唆
6. 質疑応答


