10点としたVW『ゴルフ』は、MQBという新たなモジュール構造の考え方を導入し、軽量化を実現しつつ高速域までの安心感を備えた質の高いドライブフィールなど、期待を裏切ることのない高い基本性能を身につけてきている点を高く評価した。
『ゴルフ』7と新型『フィット』が、個人的な最終選考2大車種となった。ともに優れたクルマで、商品性の点でも手堅くまとめられている。
フォルクスワーゲンは、東京モーターショー13で新型『ゴルフ ヴァリアント』を出展。
最近のクルマの評価は、その半分以上が好きか嫌いかで決まるというのが僕の持論なのだが、今年はそうした評価では割り切れない部分が多く、選考に大いに苦労した。
今年、トップを決めるのは簡単だった。
『ゴルフ』が思いのほか大きく差を広げてイヤーカーを獲得した。
10ベストにノミネートはされなかったが、メルセデス・ベンツ『Aクラス』、アウディ『A3』を含め、今年はCセグメントの当たり年。選考基準に「自分で買うか?」、を加えて自問自答した結果がこれだ。
毎年ながらカーオブザイヤーの選考は苦労する。今年も心に残るクルマのNo1争いをしたのは『ゴルフ』と『フィット』だ。
多くの国産車に欠けているのは、ボディ剛性だと思う。
今回のCOTYでは10点を入れるクルマをホンダ『フィット』にするか、フォルクワーゲン『ゴルフ』にするかで迷った。
悩みの種はやはり、『ゴルフ』と『フィット』のどちらに10点をつけるかでした。どちらも力のあるモデルで、ゴルフは欧州代表、フィットは日本代表という印象です。
今年は10ベストにスモールカーから高級大型車、あるいはハイブリッド車まで多彩なクルマが選ばれた。ユーザーにとっては良いクルマの選択の幅が広がって嬉しい限りだろう。
日本カー・オブ・ザ・イヤーという権威ある賞の選考委員を初めて務めさせていただいた今年。正直にその感想を言えば月並みな感想すぎて赤面してしまいそうなのだが敢えて言おう、まさに『一票の重みを痛感した』ということだった。
『ゴルフ』は素晴らしいクルマだと思う。でも10点をゴルフに投じなかったのは『Sクラス』に乗って考え方を変えたからだ。
毎年頭を悩ませるCOTYですが、今年もものすごく悩みました。悩んだ末に満点を投じさせていただいたのはVW『ゴルフ』です。