今回お目見えした『キャプティバ』は、SUVスタイルながらMPVとしても使えるクルマ。日本で言うところの、SUVとミニバンのクロスオーバーカーの位置づけになります。
GMが誇る、世界各地のデザイナー、エンジニアたちのグローバルコラボレーションとして誕生した、新型『キャプティバ』。スタイリングは北米とアジアの共同、エンジンはオーストラリア、製造は韓国という布陣だ。
ジープブランドの頂点に立つ『グランドチェロキー』が2010年2月にフルモデルチェンジを受け、大幅なイメージチェンジを図ってきた。
トヨタ『ヴィッツ』は日本を代表するコンパクトカーだけに、大きな期待を持ちすぎたのかもしれない。でも、もうちょっとなんとかならなかったのかな? というのが最初に試乗した時の思いだった。
先代の『MKX』の乗り心地や上質なエンジンフィールが大好きだったので、この新型にも大きな期待を寄せて試乗した。
初めて対面した時には「うーん」と馴染めなかったデザインは、不思議なことに見るたびに好きになり、今ではあの脱力系な雰囲気に病みつき状態。
この大きさ。この存在感。たしかに顔つきはMINIっぽいし、雰囲気はMINIなんだけれど、これだけ大きなボディになって、MINIって言ったらいけないんじゃないの?
初めて一般道で乗って感じたのは、まず操作性から乗り味までとてもシッカリしている、ということだった。EVとしてどうかというよりも、ひとつのクルマとして見て、「いいクルマだな」と思えた。
アメリカでGMの再生を象徴するモデルとして人気を集めているキャデラック『SRXクロスオーバー』は、2010年8月フルモデルチェンジで単に「SRX」から「SRXクロスオーバー」へと名前を変えた。
Aピラーが切り立っており、かつ根元はかなり前進している。運転席から見る前方視界は、景色を四角い額縁で切り取ったような感覚だ。ふと左横に視線を向ければ、横長いフロントドア・ウインドウ越しに景色がサーッと流れて行く。
新しいものは苦手である。なんたって取扱説明書が読めないし。だから電気自動車って言われても、やれ航続距離が短いだの、やれ充電場所がないじゃんだの、見合いの相手の粗探しよろしく、欠点探しばかりしていた。
コンパクトと謳う割には、それほどコンパクトボディではないのだけど、それでも私はこの『CT200h』を女性に薦めたいと思った。これまでのハイブリッドカーになかったものを、このクルマに感じたからだ。
乗り込んでシートに腰を下ろすだけで、このクルマのキャラクターが伝わってくる。国産の大型ミニバンのようにヨイショとシートに登る感じはなく、腰を水平移動するような感覚。着座姿勢もあまりアップライトではなく、乗用車的にゆったり座れる。
全長が4.6mを超えるスポーツセダンの『S60』に1.6リットルエンジンとは……。世の中、変わったものだ。しかもこの直噴ターボは充分以上に速い。
日本のほとんどの軽自動車が3気筒エンジンだから、それより小さな2気筒エンジンで875ccというのは、いったいどんな感覚なのだろうとワクワクしながら走らせた。ブルルンッという目覚めの音に続いて、ボロロロというバイクにも似たアイドリング音が聞こえてくる。