東京駅前地区駐車対策協議会と東京駅前地区まちづくり推進協議会は、東京都中央区の中央通りにおいて、歩行者の回遊性・滞在性の向上および道路空間における休憩・避暑機能の有効性を検証する社会実験「ひと歩き・ひと休みプロジェクト」を、9月16日から実施する。
中央通りは、銀座・京橋・日本橋を結ぶにぎわい骨格軸として中央区のまちづくりガイドラインに位置付けられており、歩行者天国の延伸を目指すことが中央区の基本計画に定められている。東京駅前地区をはじめとする周辺地区での再開発の進展に伴い、来訪者のさらなる増加が見込まれる中、歩行者が快適に滞在・回遊できる環境整備が求められている。
2022年には、NPO法人はな街道が主体となり中央通りでベンチ設置の検証実験が実施され、利用者アンケートで今後のベンチ設置への高い賛同が確認されていた。今回の社会実験はこうした結果や地域住民の声を踏まえ、より多角的な検証を行うものだ。
実験期間中は、中央通り沿いの5か所(上島珈琲店 京橋2丁目店前、三井ガーデンホテル京橋前、メルクロスビル前、日本橋フロント前、丸善 日本橋店前)に、植栽一体型ベンチを期間限定で設置する。
主な検証事項は3点。①休憩・滞在機能の有効性(利用状況・滞在時間・利用者評価の把握)、②避暑・快適性向上機能の有効性(暑熱環境下での快適性向上効果)、③回遊性向上・沿道連携の可能性(人流の変化やイベント連携による立ち寄り効果)だ。
ベンチにはNPO法人はな街道が管理する花壇を活用したものや、株式会社東京チェンソーズが手掛ける多摩産材を使用したものなど多様な仕様を採用する。三井ガーデンホテル京橋前を除く4か所は株式会社コトブキよりリース提供を受け、植栽は第一園芸株式会社が担当する。
また、同時期に開催される「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」と連携し、設置什器の一部にアート作品を掲出する予定で、にぎわい創出効果も検証する。避暑グッズの配布も予定されている。
取り組みには東京国道事務所、NPO法人はな街道、一般社団法人TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHYが協力し、東京都中央区が後援する。得られたデータは、中央通りにおける将来的な道路空間利活用の検討に向けた基礎資料として活用される。



