地図情報テクノロジー企業のトムトム(TomTom)は、2026年熊本地震により被害を受けた地域の復旧支援のため、同社の交通情報ツール3種を一部無償提供すると発表した。
人命救助や支援物資の輸送、生活再建など、道路状況のリアルタイム把握が求められる現在、これらのツールが復旧活動に携わる人々や移動が必要な人々の役に立てることを目指している。
■提供される3つのツール
【TomTom Traffic Index Map】
1日あたり50億km(地球12万5000周に相当)のGPS軌跡データをもとに、リアルタイムおよび過去の交通状況を分析するツールだ。
このデータにより、毎日500万件の渋滞を数分以内に検知し、常に6万件以上の現在進行中の通行止め情報を地図上に表示することができる。
【TomTom Traffic API】
TomTom Traffic Index Mapをベースにしたアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)で、熊本エリアにおける渋滞・閉鎖の発生場所や原因の特定、通常時と比べた遅延の大きさの把握が可能だ。
Routing APIと組み合わせることで、移動時間の計算や最適ルートの導出にも活用できる。
【Area Analytics】
TomTom Traffic Indexに含まれる全都市データにアクセスできるツールで、特定エリアを設定し、日・月・年単位で交通状況を分析できる。
被災地エリアの走行速度や自由流動時の詳細情報を取得することが可能だ。
■GISとの連携で復旧活動を支援
これらのツールから得た交通データは、GIS(地理情報システム)や各種地図プラットフォームと統合して活用できる。
公共機関や緊急対応機関が職員・物資・復旧作業の最適ルートを把握し、移動時間の推定精度向上やオペレーション計画の改善、GISダッシュボードを通じた状況把握の高度化をサポートする。
また、避難所へのアクセス状況や代替ルートの可視化を通じて、支援物資の配送や避難誘導の効率化にも貢献する。
■利用方法
TomTom Traffic Index Mapは登録不要で熊本エリアの最新道路状況を閲覧できる。TomTom Traffic APIは「Register/sign in」からフォームを入力して「MyTomTom」に登録することでデータのカスタマイズが可能になる。Area Analyticsは「Register」からフォームを入力して「TomTomMove」アカウントを作成することで利用できる。なお、インターフェースは英語表示となる。
トムトムは、オランダ・アムステルダムに本社を置き、世界中に3300人の従業員を擁する。30年以上にわたりモビリティの未来を切り拓いてきた地図メーカーで、ドライバー、自動車メーカー、企業、開発者に位置情報と関連テクノロジーを提供している。



