ヤマハは、再生される音楽の曲調や展開に合わせて、車室内の間接照明(アンビエントライト)を自動制御する新技術「Music:AI for Lighting」を開発したと発表した。
この技術は、すでに開発済みの車室音響最適化技術「Music:AI」を照明演出へ応用したものだ。音楽の表現を的確に捉えることで、音の魅力を引き立てる光の演出を実現し、上質で一体感のある車室空間を提供する。
近年、自動車は「セカンドリビング」として進化しており、車室内で過ごす時間や利用シーンが広がっている。音楽・映像・照明を含めた総合的な体験価値が求められる一方、従来の照明演出は音量やリズムなど限られた要素への連動や、あらかじめ定義されたパターンの適用にとどまっていた。
今回開発した「Music:AI for Lighting」には、「楽曲連動AI」と「映像連動AI」の2種類がある。
楽曲連動AIは、再生中の音楽をリアルタイムに解析し、楽曲の構造や曲調を把握する。曲調の変化に応じて最適な色調や照明パターンを自動編成し、照明エンジニアが行うような演出を車室内に再現。楽曲と車室空間に調和する、自然で洗練されたライティングを実現する。
映像連動AIは、再生中のコンテンツの音要素に着目し、「セリフ」「BGM」「環境音」「効果音」などを瞬時に識別・分析する。リアルタイムの分析によって最適なライティング演出を行い、映像コンテンツの魅力を最大化する。
ヤマハは、楽器開発を通じて長年培ってきた音楽表現への知見と、音響機器メーカーとして携わってきたライブ演出の経験を融合させ、国内外の自動車メーカーへ本技術の提案を進めていく。



