住友ゴム、ゴム内部構造の3次元可視化に成功…耐摩耗性能向上タイヤ開発へ

これまでの計測手法と今回の計測手法の違い
  • これまでの計測手法と今回の計測手法の違い
  • タイヤの破壊にはポリマーとシリカが特殊な状態(部分的に並んだ状態)に変化しゴムの破壊が始まる
  • ゴムの破壊に繋がる内部構造の分布の違いを可視化

住友ゴム工業が、京都大学化学研究所の小川紘樹准教授と協働で、破壊に繋がるゴム内部構造の分布の違いを3次元的に可視化することに成功した。

ゴムが破壊される際の内部構造の変化を詳細に観察することが可能になった。従来はゴムを変形させた際にどこで破壊が始まり、その破壊の原因となる内部構造がどのように関係しているのかを特定することができなかった。

今回の成果は、ゴム材料の様々な知見を有する同社と、ゴム内部構造の分布の違いを3次元的に可視化する技術を有する京都大学化学研究所との産学連携の協働プロジェクトにより実現した。


《森脇稔》

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