ボルボカーズ、関税とEV開発遅延で一時的減損計上へ…2025年第2四半期決算

ボルボ EX90
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ボルボカーズは、2025年第2四半期(4~6月)決算に114億スウェーデンクローナ(約1736億円)の一時的な減損処理を計上すると発表した。

この減損処理は、電気自動車『EX90』と『ES90』のプラットフォームに関する財務前提の調整によるもの。過去の発売遅延と複数市場での新たな輸入関税が影響している。

EX90については、ソフトウェア品質の大幅向上と生産量拡大が計画されているものの、過去の大幅な発売遅延とそれに伴う追加開発コストにより、ライフサイクルの収益性が低下した。

ES90については、輸入関税により米国市場での収益性のある販売が困難となっている。同様の理由でヨーロッパでもマージンが圧迫されている状況だ。


《森脇稔》

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