VWグループ、AIで車両の故障を予知…メンテナンスを革新へ

VWグループのCARIADがAIで車両の故障を予知するシステム開発
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フォルクスワーゲングループのソフトウェア開発部門のCARIADは、AIを活用した車両の故障予知保全サービスを開発したと11日に発表した。このサービスは、車両の故障や部品交換が必要になる前に、ドライバーに適切なメンテナンス時期を通知するシステムだ。従来の「故障後対応」や「定期メンテナンス」と比べ、より正確で効率的な保全を実現する。

CARIADのビジネスオーナー、アミール・ムラリッチ氏は「ドライバーが気づく前に、メーカーが車両メンテナンスを管理することで、運転中の心配を取り除く」と説明している。

システムの仕組みとして、現代のサスペンションシステムのセンサーがショックアブソーバーの動きを測定し、運転状況に応じて調整を行う。車両内では高頻度で状態を示す特性値が計算され、この情報が匿名化されてバックエンドに送信される。


《森脇稔》

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