EV充電インフラ事業を展開するプラゴは、2025年5月末時点で自社が管理するEV充電器において「可用率99.9%(スリーナイン)」を達成したと発表した。
可用率とは充電器が「充電できる」「決済できる」状態を保っている時間の割合を示す指標であり、社会インフラとしての信頼性の基本条件。EVの普及が進む中でも故障や不稼働の充電器は一定数存在し、ユーザー体験を損なう要因となっている。
世界的にも同様の課題が顕在化している。2024年6月にChargerHelpが発表した「Annual Reliability Report」では、全米約2万台の急速充電器の可用率は73.7%にとどまり、約26%が利用不可と判定された。また、ハーバード大学の調査でも平均可用率は78%と報告されており、米国では5台に1台以上が正常に使えない状態が充電インフラの構造的課題となっている。こうした「行ってみたら使えない」充電器の存在はEV普及のボトルネックであり、社会全体で解決すべき問題だ。
プラゴはこの課題に正面から向き合い、「いつでも使える」EV充電を当たり前にすることでEV社会への信頼醸成に取り組んでいる。ソフトウェア・ハードウェア・運用が連携する体制のもと、日次の稼働監視を担う専任チームと迅速な復旧を支えるナレッジ・フローの蓄積により、可用率99.9%を維持している。