ルネサス、約2500億円の損失計上へ…米ウルフスピードの債務再編で

ルネサス エレクトロニクス甲府工場(参考画像)
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ルネサス エレクトロニクスは、米国の半導体メーカーウルフスピードとの間で財務再建に関する再建支援契約を締結したと発表した。これに伴い、約2500億円の損失を計上する見込みとなった。

ルネサスは2023年7月にウルフスピードとSiCウェハの供給契約を締結し、20億ドル(約2920億円)の預託金を提供していた。その後、2024年10月の修正契約により、預託金の元本相当額は総額20.62億ドル(約3011億円)となっている。

ウルフスピードは財務上の課題に直面しており、2025年5月8日の四半期決算説明会で法的再建手続きを実施する可能性があると公表していた。同社の四半期財務諸表には「継続企業の前提に関する注記」が記載される状況となっていた。


《森脇稔》

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