ポルシェは、第3回年次株主総会で、グローバルな課題に対応するための製品・企業計画の調整について株主に説明した。オリバー・ブルーメCEOを中心とする新経営陣は、厳しい環境下でも高収益を維持するための包括的な戦略的再編計画を推進している。
ポルシェは世界的に電気自動車への移行期間が当初の想定より長期化していることを受け、バッテリー事業の戦略的再配置と、内燃エンジン車およびプラグインハイブリッド車(PHEV)を含む製品ポートフォリオの拡大を計画している。さらに、同社は大規模なコスト削減と事業再編プログラムを開始し、2029年までに約3900人の人員削減を実施する予定だ。
経営陣と従業員代表は、今年後半に構造改革パッケージについて交渉を行う。これにより、中長期的にポルシェの効率性をさらに高めることを目指している。バッテリー事業の再編と新たな製品・企業計画に伴う大規模投資により、2025年度には総額13億ユーロの特別費用が発生する見通しだ。