マツダ、CO2回収技術と振動低減技術で自動車技術会賞を受賞

マツダ本社(広島)
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マツダは、自動車技術会が主催する第75回自動車技術会賞において「浅原賞学術奨励賞」2件を受賞するとともに、自動車技術会2024年学術講演会における「優秀講演発表賞」4件を受賞したと発表した。

自動車技術会賞は、1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展の奨励を目的に設けられ、自動車技術会より、自動車技術における多大な貢献・功績を認められた個人に贈られるもの。また、「優秀講演発表賞」は、自動車技術会による学術講演会において、発表水準の向上を図ることを目的に優秀な発表を行った講演者に贈られるものだ。

「浅原賞学術奨励賞」は、過去3年間に自動車技術に関係する公開刊行物に論文等を発表した将来性ある新進の個人に贈られる賞である。今回マツダからは、松田啓嗣氏の「車載CO2回収技術の研究(第2報)モデルベースでのシステム設計とその実証」と、山下昂貴氏の「剛 柔結合系のモーダルエネルギー伝達解析法による振動低減技術」の2件が受賞した。

松田氏の研究は、内燃機関車の排気ガスからCO2を回収する技術を提案したもので、CO2の分離部と貯蔵部を分けることにより走行性能への影響を最小限に抑えるコンセプトのもと、システム要件を具体化した。実車排気ガス実験で、CO2回収率50%が可能なことを実証し、熱流体と化学反応の相互作用を最大限に引き出した点が評価された。


《森脇稔》

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