ダイハツの水橋英樹氏、黄綬褒章受章…長年の「金型仕上げ」で功績

ダイハツ工業は、金型仕上げに長年携わってきた社員の水橋英樹氏が黄綬褒章を受章したと発表した。黄綬褒章は農業、商業、工業などの分野で優れた技術や業績を持ち、模範となる者に授与されるもの。

自動車には多くのプレス部品が使われているが、鉄板をプレス加工すると歪みが生じ、意図した形状にならないことがある。水橋氏は昭和56年に入社以来、マイクロメートル単位で金型を微調整し、図面通りの部品を作る金型仕上げに長年携わってきた。

その成果をデータベース化し、シミュレーション解析に活用することで、生産準備段階の金型修正ロスを減らし、品質の安定化に貢献している。

また社内では基本技能から応用、実際の生産金型補修までを網羅する教育プログラムを実践し、技能の伝承体制を確立した。社外でも肉盛り作業や精密仕上げ方法などの技術教育支援を行い、大阪府や滋賀県の技能検定委員として後進の育成と業界発展に尽力している。

最近では自身の経験や職人としての思いを講演し、金型仕上げの楽しさやモノづくりの重要性を広く伝えており、令和2年 なにわの名工、令和4年 現代の名工も受賞している。

《森脇稔》

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