メルセデスベンツグループは、2024年の通期決算を発表した。グループ全体の税引前利益(EBIT)は136億ユーロ(前年197億ユーロ)、売上高は1456億ユーロ(前年1524億ユーロ)となり、厳しい市場環境の中で減収減益となった。
自動車部門の調整後EBITは87億ユーロ(前年143億ユーロ)に減少し、調整後売上高利益率(RoS)は8.1%(前年12.6%)に低下した。この減少の主な要因は、特に中国市場での販売台数の減少、価格競争の激化、モデルミックスの悪化などが挙げられる。
一方で、研究開発費は次世代プラットフォームや技術、特に自社開発のオペレーティングシステム「MB.OS」への投資のため、高水準を維持している。また、設備投資も前年並みの水準を保っている。