EVジェネシス株式会社は、小型EV三輪車をベースにした移動式発電所ユニットを開発したと発表した。このユニットは、災害時の電力供給や被災地での活用を視野に入れており、多様な場面でのエネルギー供給を可能にするという。
このユニットの特徴は、車両のルーフに搭載されたペロブスカイトソーラーパネルと、外付け可能な追加パネルを組み合わせることで発電量を大幅に向上させている点だ。ペロブスカイトソーラーパネルは軽量で柔軟性があり、設置枚数を増やすことも容易。これにより、被災地において電池切れの心配なく継続的に電化製品を使用することができる。
さらに、自社開発の大容量リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載している。このバッテリーは火災・爆発の危険性がなく、安全かつ効率的に電力を蓄えることができる。また、取り外し可能で手で持ち運べるため、車両が侵入できない場所でも柔軟に電力供給ができるメリットがある。1台のバッテリーでスマートフォン600台の充電が可能で、電気ポットやスポットクーラーなどの一般家電も使用でき、被災者のQOL(生活の質)を向上させることができる。