東レは、中国における樹脂事業統括会社の東麗塑料(中国)有限公司において、高機能樹脂のコンパウンド生産拠点の新設を決定したと発表した。この新拠点は、自動車の電装部品や電気・電子用コネクターなどに使用される高機能樹脂の生産を担う。
新拠点は、現地生産子会社の東麗樹脂科技(佛山)有限公司に設置され、2025年4月からの稼働を目指している。この新設に伴い、既存の樹脂コンパウンド拠点での東麗塑料(深圳)有限公司からの一部生産移管も予定されている。
中国経済は、足元では回復ペースが鈍化しているものの、引き続き年率約5%の成長が見込まれる有望な市場だ。特に自動車市場は世界最大規模であり、さらなる成長が期待されている。NEV(環境対応車)向け政府支援も積極的に進められており、自動車用途を主とした高機能樹脂の需要拡大が見込まれている。