ローム、自動運転向け高速通信に対応したTVSダイオード開発

ロームが自動運転の進展に伴い需要が増大する高速車載通信システム向けに、CAN FD対応の双方向TVSダイオード「ESDCANxxシリーズ」を開発
  • ロームが自動運転の進展に伴い需要が増大する高速車載通信システム向けに、CAN FD対応の双方向TVSダイオード「ESDCANxxシリーズ」を開発

ロームは、自動運転や先進運転支援システム(ADAS)の進展に伴い需要が増大する高速車載通信システム向けに、CAN FD対応の双方向TVSダイオード「ESDCANxxシリーズ」を開発したと発表した。

CAN FDは、車内のECU(電子制御ユニット)間でリアルタイムかつ安全なデータの送受信に不可欠な通信技術だ。新製品は、CAN FDなどの高速通信において伝達信号を劣化させることなく、サージや静電気放電(ESD)からECUなどの電子機器を保護することで、高品質な車載通信を実現する。

「ESDCANxxシリーズ」は、SOT-23とDFN1010の2種類のパッケージで、それぞれ24Vおよび27Vのスタンドオフ電圧に対応している。素子構造の最適化により端子間容量を最大3.5pFまで低減し、高速通信時における信号劣化を防止。高いサージ耐性も実現しており、車載環境における電子機器の保護性能を大幅に向上させている。


《森脇稔》

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