VW、労働組合「IGメタル」との労使交渉を継続…持続可能なコスト削減策を模索

独ウォルフスブルクのVW本社工場
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フォルクスワーゲンは12月9日、ドイツ最大の労働組合のIGメタルとの労使交渉を継続すると発表した。第4回交渉では、両者の要求と提案について協調的な議論が行われた。

従業員側は前回の交渉で、従業員からの財政的貢献を示唆する対案を提出した。会社側はこの動きを歓迎したものの、持続可能なコスト削減を確保するには不充分だと指摘している。

VWの人事担当、ガンナー・キリアン取締役は「2030年代まで持続可能な製品ポートフォリオへの投資を可能にする実行可能な解決策を開発する必要がある」と述べ、会社と従業員の双方に安全性と機会をもたらすことを強調した。

一方で、ドイツ工場の過剰生産能力と工場コストの問題についても議論が続いている。この問題に関しては、労使間で見解の相違が残されている。


《森脇稔》

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