マレリは12月3日、ドイツ・ベルリンで開幕したCTIシンポジウムにおいて、革新的なバッテリー管理システム(BMS)を発表した。
この新システムは、電気化学インピーダンス分光法(EIS)を基盤としており、自動車用バッテリーパックの最適な動作と性能向上を実現するものだ。
BMSは、バッテリーパック内のセルの状態を監視し、電圧、電流、温度が安全な範囲内で動作するよう制御する電子制御ユニット。リチウムイオンバッテリーの劣化は容量低下と抵抗増加をもたらすが、EISを活用した新しいBMSは、これらの劣化状態を詳細に把握することができる。
従来、EISは高価な実験室用ツールであったが、マレリは大量生産に適した低コストのソリューションを開発した。これにより、早期の異常検出が可能となり、熱暴走を防止することができる。