コンチネンタルは、リサイクルPETボトルから作られたポリエステル繊維のタイヤへの使用を拡大したと発表した。同社は、タイヤ製造におけるリサイクル素材の使用比率を拡大している。これにより、多くのタイヤ製品で再生材料の含有率が平均3%増加している。
タイヤのサイズによっては、1本あたり最大15本のPETボトルが使用される。コンチネンタルは、従来の素材をリサイクルポリエステル繊維に置き換えることで、貴重な資源の節約を実現している。
同社は2021年末に独自のContiRe.Tex技術を発表した。この技術は、通常ならリサイクルされないPETボトルを原料とし、中間的な化学工程を経ずにポリエステル糸に紡績する。この糸は、タイヤに求められる特殊な応力に耐えられる強度を持つ。
ContiRe.Tex技術は2022年からポルトガルのロウザド工場とチェコのオトロコヴィツェ工場で小規模に導入されていた。最近では、ドイツのコルバッハ工場とフランスのサルグミーヌ工場でも、リサイクルPETボトルの量産利用が開始された。