日鉄エンジニアリングは11月26日、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合向けの「第2世代バイオエタノール生産設備」を完成させたと発表した。この設備は、草本系非可食バイオマスを原料とし、前処理から蒸留までの一貫生産を可能にする最新鋭の設備だ。
第2世代バイオエタノールは、食糧と競合しない原料を使用するため、持続可能な次世代燃料として注目を集めている。今回完成した設備では、セルロースやヘミセルロースなど分解困難な糖を主成分とする草本系の非可食性バイオマスを原料としている。
非可食性バイオマス原料の前処理工程は、トヨタと様々な手法の評価・開発を通じて最適な前処理方法を確立した。また、発酵工程では、トヨタが開発した TOYOTA XyloAceを採用することで、自然界の酵母では発酵が難しい「キシロース」を高効率に発酵させ、草本系非可食性バイオマス原料(セルロース)由来の糖のうち大部分をエタノールとして利用できるようにした。