メルセデスベンツ、次世代車両開発を加速…シャシー性能評価に高精度計測システム「EtherCAT」導入

メルセデスベンツがシャシー性能評価に高精度計測システム「EtherCAT」導入
  • メルセデスベンツがシャシー性能評価に高精度計測システム「EtherCAT」導入
  • 高精度計測ターミナルのELM3xxxシリーズが格納された制御盤。コンパクトで高性能な計測技術により省スペースなデータロギングが実現
  • EtherCATの高速通信機能により、すべての計測データがリアルタイムで取得され計測結果は、TwinCAT HMIにより詳細に視覚化

ベッコフオートメーションは11月13日、メルセデスベンツが次世代車両開発のためのテストベンチに、最新の「EtherCAT」計測技術を導入したと発表した。

この取り組みにより、シャシー性能評価プロセスが大幅に最適化され、車両特性のより高度な解析が可能になったという。

ドイツ・ジンデルフィンゲンにあるメルセデス・テクノロジー・センター(MTC)では、4台の最新テストベンチを用いてアクスル検査を実施している。テストプロセスでは、車両をジャッキに設置し、アクスルに荷重をかけることで進められる。車両が受ける力や変位、トルクに対する反応を0.1mmの精度で計測し、その結果はデジタル・ツインにより約90のパラメータと照合される。


《森脇稔》

特集