IHI、ドイツ子会社の解散を決定…自動車向け過給機の需要がEVシフトで減少

IHIターボ搭載:フェラーリ296GTB
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IHIは、海外連結子会社でドイツIHI Charging Systems International GmbH(以下「ICSI」)の解散に向けた方針を決議したと発表した。

ICSIは1998年にドイツで設立され、欧州域内の自動車メーカーに自動車向け過給機を納入してきた。

解散の理由として、近年のEV化の動きにより、欧州の自動車メーカーがエンジンの新規開発を中止したことが挙げられる。この影響で、ICSIの新規受注量が今後減少する見通しだ。

IHIは、欧州における車両過給機事業の機能をドイツからイタリアの子会社に集約する方針を示した。また、製品の量産を他地域のグループ会社にも順次移管する計画だ。これにより、欧州域内の自動車メーカー向けの供給責任を継続して果たすことを目指す。

今回の決定は、IHIが変化する市場環境に対応し、事業の効率化と競争力の維持を図るためのもの、としている。

《森脇稔》

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