アリババクラウドとNVIDIAの提携が「スマートコックピット」を変える? 自動車向けAIソリューション発表

NVIDIA DRIVE AGX Orin上で動作するQwen-VLは、駐車標識を認識し、複数回の会話を行うことができる
  • NVIDIA DRIVE AGX Orin上で動作するQwen-VLは、駐車標識を認識し、複数回の会話を行うことができる

アリババクラウドは9月20日、NVIDIAおよびアリババのインテリジェント・コックピット・ソリューションプロバイダーのBanmaと共同開発した自動車向け大型マルチモーダルモデル(LMM)ソリューションを発表した。

このソリューションは今後、中国の自動車メーカー向けに納入され、自動車所有者に対して、よりインタラクティブで革新的な体験を提供し、スマートモビリティの新たな価値を創造することを目指している。

今回の提携により、アリババクラウド独自の大規模言語モデル「Qwen」のシリーズ(Qwen2-7B言語モデルおよびQwen2-VLビジョン言語モデルを含む)が、自動運転車向けの「NVIDIA DRIVE AGX Orin」プラットフォームにシームレスに統合された。さらに、NVIDIAのモデルアクセラレーション技術を活用することで、計算コストを削減し、アリババクラウドのモデルによる複雑なタスクのリアルタイム処理での待ち時間を最小限に抑えることができた。これにより、ドライバーと同乗者には、スムーズで途切れのないインテリジェントな体験が提供される。


《森脇稔》

特集