次世代リチウムイオン電池は完全コバルトフリー…欧州「コブラ・プロジェクト」が開発

欧州「コブラ・プロジェクト」が開発した完全コバルトフリーの次世代リチウムイオン電池
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欧州の自動車業界、研究機関、技術専門家など18のパートナーによるコンソーシアム「コブラ・プロジェクト」は6月26日、EV向けの完全なコバルトフリーリチウムイオン電池システムを開発した、と発表した。

このシステムは、安全性、制御、効率性における一連の革新を統合しており、次世代の電池を目指している。

コブラ・プロジェクトは、欧州委員会の共同出資により、1200万ユーロの予算で4年間にわたる計画を完了し、システムのデモンストレーションを行った。この電池パックは軽量化を図り、最新のセンサーやアルゴリズム、通信技術を取り入れている。

この電池システムは、96個のコバルトフリーリチウムイオンセルで構成されており、温度、変形、インピーダンスセンサーが搭載されている。これにより、ユーザーは電池の状態を把握できる。また、圧力センサーとガス検知器も内蔵されており、内部反応を検知し、常に走行状況をモニターするための有用な情報を提供する。


《森脇稔》

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