米国のAptera Motors(以下、Aptera)は6月24日、太陽光発電を駆動力にする「ソーラーEV」のライセンスを供与すると発表した。
Apteraは、世界で最も効率的なソーラーEV(sEV)メーカーを自負しており、そのソーラー技術を新たなモビリティ産業に展開する。この動きは、すべての移動を太陽の力でというApteraの使命に沿ったもので、新たな市場への影響力を拡大することを目指している。
Apteraの最新のソーラー技術は、同社のsEVの航続とグリッドからの独立性を向上させるとともに、環境への影響を軽減する。日照の多い地域では、年間で1万7700km以上の航続に必要な電力が得られ、日照の少ない地域でも1万2800km以上の電力が得られる。この技術により、多くのドライバーは充電の必要がなくなり、米国やヨーロッパの大部分のユーザーにとってEVの充電の障壁が取り除かれるという。
Apteraは、34件以上の特許出願中の特許を活用し、複数のモビリティ産業を革新し、新たな収益源を開拓している。これにより、同社のsEVの量産を支援する資金を調達することができる。現在、Apteraのソーラー技術は、地上支援機器(GSE)やレクリエーション車両産業に展開されており、将来的には航空、物流、海洋などの分野にも拡大する計画だ。