韓国のLGグループ傘下のLGイノテックは6月24日、2030年までに自動車向けセンシング事業の売上高を年間2兆ウォンに拡大する新戦略を発表した。
LGイノテックは、世界最高水準の光学ソリューション技術を未来のモビリティ分野に拡大し、車両センシングソリューション事業に本格的に取り組んでいる。同社は、モバイルカメラモジュール事業で培ったノウハウを拡大適用し、堅固な事業ポートフォリオを構築することを狙う。
自動運転やADAS(先進運転支援システム)用のセンシングソリューション事業は、新戦略を迅速に実行するための主要分野だ。自動運転市場では、ドライバーと歩行者の安全が最大の課題であり、高度な車両センシングソリューションが注目されている。
LGイノテックは、車両センシングソリューション事業の中核として「高性能LiDAR」を位置づけ、LiDAR市場攻略に注力している。CEO直轄のLiDAR事業担当組織を新設し、既存の光学ソリューション事業部とCTOに分散していたLiDAR開発および事業組織を統合した。この組織改編には、CEOの強い意志が反映されている。
また、LGイノテックは2015年からLiDAR事業のための核心技術を強化しており、2023年は米国の自動運転スタートアップから77件のLiDAR関連特許を取得した。現在、同社はLiDAR関連特許を300件以上保有している。