音響AIで品質検査、ヒョンデモービスが電動パワーステアリングの生産に導入

電動パワーステアリングの品質検査に音響AIを導入した現代モービス
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ヒョンデ傘下のヒョンデモービスは6月19日、音を利用したAIシステムを開発し、品質検査に導入した、と発表した。製品検査中に発生する微細な音を人工知能で分析し、品質の正確性を判断する。

このAIシステムを導入したのは、ヒョンデモービスの電動パワーステアリング(EPS)を生産する韓国の昌原工場だ。音響AIベースの検査システムの試験運用を完了した。

音響AIは、Q&Aタスクに言語を使用する生成AIとは異なり、特定の音に意味を付与し、適切な判断を行うアルゴリズムの開発が鍵となる。ヒョンデモービスは過去数年間にわたり、さまざまなAI技術の開発に努力を注ぎ、品質管理に特化した生産技術を発表している。

ヒョンデモービスは、昌原工場から他の部品生産ラインへ音響AI検査システムを拡大する計画だ。特にブレーキシステムなどの運用上ノイズが発生する部品を優先する。


《森脇稔》

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