インテル子会社「シリコンモビリティ」、EV向け新型半導体発表…1枚のチップで複数機能を同時制御

シリコンモビリティの「OLEA U310」
  • シリコンモビリティの「OLEA U310」

インテルの子会社で車載用半導体やソフト制御を手がけるシリコンモビリティは6月11日、新世代 OLEA U FPCUシリーズの一部として、「OLEA U310」フィールド・プログラマブル・コントロール・ユニット(FPCU)を発表した。

OLEA U310は、EVパワートレインのドメイン制御において、複数の多様な電力やエネルギー機能を1枚のチップで同時にリアルタイムに制御することができる。最大限の安全性と将来を見据えたサイバーセキュリティを確保しているという。

このOLEA U310により、自動車メーカーが高度に統合されたX-in-1パワートレインを設計することが可能に。よりエネルギー効率が高く、より軽量で、より費用対効果の高いEVを実現する、と自負する。

EVの出現は、組み込みの電子/電気アーキテクチャがソフトウェア中心のアプローチを維持するために再発明されるという、自動車業界における大きな変革のシフトを促進する。ソフトウェア定義自動車(SDV)は、自動車開発の持続可能なモデルと、常に更新されるユーザー体験を可能にするが、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた適切な計算と制御ソリューションが必要だ。


《森脇稔》

特集