軽油代替「リニューアブルディーゼル燃料」、豊田合成グループが実証実験に参加

RD(リニューアブルディーゼル)燃料専用トラック(11トン)
  • RD(リニューアブルディーゼル)燃料専用トラック(11トン)

豊田合成は10月12日、グループ会社のTGロジスティクスが、トラックで使用する軽油の代替燃料「リニューアブルディーゼル燃料」(RD燃料)の有効性を確認する実証実験に参加したと発表した。

RD燃料は廃食用油などから製造され、石油由来の燃料と比べてCO2排出を9割削減できる。使用時に排出されるCO2は、食用油などの原料となる植物が成長する際に吸収した分だけで大気中のCO2総量は増えない。加えて、車両や給油設備を変更せず導入できるため、輸送分野での利用拡大が期待されている。

今回、TGロジスティクスでは、国内でRD輸送や給油などのサプライチェーンを構築している伊藤忠エネクスと協業した実証実験用に、既存トラック(軽油車)の1台をRD燃料専用として使用を開始。車両は愛知県一宮市と名古屋港の2つの物流センター間を繋ぐルートを月間約3000km走行し、年間約26トンのCO2を削減する。


《纐纈敏也@DAYS》

編集部おすすめのニュース

特集