10月6日、アウディ ジャパンは「アウディ八王子」の移転リニューアルオープンに伴い、パワーエックス(Power X)製の蓄電池型超急速EV充電器「Hypercharger(ハイパーチャージャー)」を、自動車業界で初めて導入した。
◆再エネを活用した蓄電池型超急速EV充電器
Hyperchargerはパワーエックスが開発した、最大出力240kWの蓄電池型超急速EV充電器。この充電器の大きな特徴は、ふたつのポートを持ち、電気自動車2台同時の急速充電が可能なこと。1台充電時の最大出力は150kW、2台同時の場合でも1台当たり最大120kW、合計240kWの高出力での充電が可能だ。

一般的な充電器の場合、2台充電を始めると出力が急激に下がり、充電時間が長くなってしまうことが多い。Hyperchargerは、充電需要の低い時間帯に店舗屋上に設置した定格出力49.5kWの太陽光パネルから、店舗敷地内に設置された蓄電池に電気を蓄える仕組みになっている。そのため充電需要が高まる時間帯でも、蓄えた電気を利用することで超急速充電サービスが提供できる。


この充電器による充電サービスは、アウディ、ポルシェ、フォルクスワーゲン3ブランドのオーナーを対象とした「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」の会員を対象に提供される。アウディ八王子では、店舗営業時間外でも充電が可能。Hyperchargerを採用したアウディ ウルトラ チャージャーは今後導入が本格化し、2023年末までに19基、2024年前半までに30基の設置を予定している。
◆エミッションフリーに向けた土台作り
アウディ八王子の移転リニューアルオープンに伴い、店舗ではセレモニーが行われ、アウディ ジャパンのブランドディレクター、マティアス・シェーパース氏、ビジョナリングの代表取締役社長 鷲尾潤二氏、パワーエックスのEVチャージステーション事業部部長 森居紘平氏が参加した。

アウディ ジャパンのシェーパース氏は、Hyperchargerを採用したメリットについて、以下のように語った。