マクラーレンの680馬力PHEVにアートカー、1台限りの『アルトゥーラ』発表

マクラーレン・アルトゥーラ のアートカーとセヴィン・パーカー氏
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  • マクラーレン・アルトゥーラ のアートカー
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マクラーレンオートモーティブは7月21日、プラグインハイブリッド(PHEV)スーパーカーのマクラーレンアルトゥーラ』(McLaren Artura)に、1台限りのアートカーを欧州で発表した。


◆ドイツ人アーティストのセヴィン・パーカー氏と協力

このアートカーは、高い評価を得ているドイツ人アーティスト、セヴィン・パーカー氏とのコラボレーションによって実現した。独学で現代抽象画を学び、ベルリンを拠点に活動するパーカー氏は、急速にファンを増やしている。最近ではハンブルクで開催された「IncubARTor」展に作品を出展した。

アルトゥーラは、マクラーレン初の量産プラグインハイブリッド(PHEV)スーパーカーとして、アートと未来のテクノロジーの融合を表現している。アルトゥーラの車名は、「アート(Art)」と、「フューチャー(Future)」を組み合わせたもので、テクノロジーとデザインのシームレスな融合を表している。アルトゥーラの流麗でエアロダイナミックなシルエットは、モダンアートにインスパイアされたものだ。セヴィン・パーカー氏とのコラボレーションにとって、最適なキャンバス、と自負する。

アートカーは年間を通して、自動車やアートのイベントで展示される予定だ。セヴィン・パーカー氏は、「私が最も情熱を注いでいるアートとスーパーカーの両者をひとつに表現できた。このプロジェクトに対する人々の反響がとても楽しみ」と話している。

マクラーレン・アルトゥーラ のアートカーとセヴィン・パーカー氏マクラーレン・アルトゥーラ のアートカーとセヴィン・パーカー氏

◆0~100km/h加速3秒で最高速は330km/h

アルトゥーラには、新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンエンジンを基本にした高性能PHEVパワートレインを搭載する。高いレベルのパフォーマンスとドライバーエクスペリエンス、ミドルレンジのEVに匹敵するドライブ機能を併せ持ち、EVモードでは、多くの都市において、日常走行をカバーする航続を備えている。

コンパクトなV型6気筒ガソリンエンジンは、2個のターボとモーターとの組み合わせにより、軽量なハイ・パフォーマンス・ハイブリッド(HPH)パワートレインを構成する。このパワートレインは、より大排気量のマクラーレンV8 エンジンに匹敵するパフォーマンスを維持しながら、低回転域でのトルクレスポンスの向上により、躍動感あふれる加速を実現する。ドライサンプ式のアルミ製エンジンは、軽量かつコンパクトで、単体重量は160kg。マクラーレンV8よりも50kg軽く、大幅に短くなり、パッケージングの効率性が高まっている。

3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力585ps、最大トルク59.6kgmを発生する。モーターは最大出力95ps、最大トルク22.9kgmを引き出す。コンパクトなアキシャルフラックスEモーターは、トランスミッションのベルハウジング内に搭載されており、一般的なラジアルフラックスモーターより小型で電力密度が高い。

アルトゥーラは、システム全体で680psの最大出力、73.4kgmの最大トルクを獲得する。トランスミッションは8速の「シームレスシフト」。アルトゥーラは、0~100km/h加速3.0秒、0~200km/h加速8.3秒、0~300km/h加速21.5秒、0~400m加速10.7秒、最高速330km/h(リミッター作動)の性能を可能にした。

マクラーレン・アルトゥーラ のアートカーマクラーレン・アルトゥーラ のアートカー

◆最大30kmのゼロエミッション走行が可能

パワートレインの設定は4モードから選択でき、そのうちEモードでは電気のみを使うゼロエミッション走行が、最大30km可能だ。Comfortモードでは、効率性を最大化するため、ストップ&スタートモードの使用を拡張し、40km/h以下ではエンジンを停止。より大きな速度とパワーが求められる際、段階的に利用する。

SportとTrackモードでは、低速域のレスポンスと加速のために、電力をよりアグレッシブに使う。ハンドリングモードでは、ドライバーの好みや天候、路面状況に合わせて、ダンパーの硬さとESCの介入の程度を調節することが可能だ。

リチウムイオンバッテリーは蓄電容量が7.4kWh。プラグインハイブリッド機能を備えており、標準的なケーブルを使って、2時間半でバッテリー容量の80%を充電できる、としている。

《森脇稔》

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