特許を申請した際に、特許を拒絶する理由として別の特許が引用される。こうした拒絶理由になった特許件数の多い企業は、「他社牽制力」があるといえる。パテント・リザルトによると2022年、自動車メーカーで他社牽制力の1位はトヨタ自動車だった。
パテント・リザルトは、総務省の日本標準産業分類を参考にした自動車メーカーの企業を対象に、2022年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した、『自動車メーカー 他社牽制力ランキング2022』をまとめ、7月10日に発表した。
言い換えると、技術開発において、競合他社が権利化する上で阻害要因となる、先行技術を多数保有している先進的な企業のランキングだ。パテント・リザルトの集計の結果、2022年に引用された特許が最も多い企業はトヨタ自動車、2位は本田技研工業、3位は日産自動車となった。