地図データによる予測可能な未来
2022年1月20日、地図データを基盤に各種のソリューションサービスを提供するインクリメントPは、その社名をジオテクノロジーズに変更した。同社は、元々カーエレクトロニクスメーカーであるパイオニアの子会社で、カーナビソフトの提供を主としていたが、2021年6月にファンドが買収し、独立を果たしていた。インクリメントPの「P」がパイオニアを意味することを考えれば、必然の社名変更といって差し支えないはずだ。
では、なぜ「ジオテクノロジーズ」という社名なのか。同社のホームページには、「地球(Geo)と先端技術・テクノロジーを融合し、予測(Prediction)可能“Geo-Prediction:ジオプリディクション”な世界を目指す想いが込められている」と書かれている。地図データの生成・販売を通じて対価を得るだけではなく、予測可能な未来の創造に資するソリューションを開発・提供することで、企業としての価値を高めようとする方針と見てよいだろう。